i-MiEV(M)、バッテリーの秘密☆
三菱i-MiEVには現在GとMと言う2つのグレードが存在しています
一般的にはGグレードがJC08モードで180kmを走れ標準装備も充実、Mグレードは航続可能距離を120kmに短縮して装備も主要装備に絞った廉価版といった感じで主にバッテリー容量の違いという見方が大きいようですね
もちろん実際にこの航続可能距離は実際使用していく上で非常に重要なのですが、実はこの両グレードの使用しているバッテリーは同じものではありません
Gグレードに搭載されているのはリチウムジャパン製の「LEV50」、Mグレードは東芝製の「SCiB」というそれぞれ異なったリチウムイオンバッテリーが搭載されています
さらにこの二種類のバッテリーはメーカーが異なるだけでなく性質も大きく異なり、特に「SCiB」には従来のリチウムイオンバッテリーとは異なった性質が
その主要な特徴というのが以下の4つ
安全性能
当然GグレードでもMiEV OSによって衝突時に高電圧システムが瞬時遮断する安全装置やバッテリーの保護機構等が存在していますが、このSCiBは更にバッテリー自体が内部短絡を非常に起こし難い構造となっており万が一破損が生じても熱暴走を起こしにくい構造となっているとのことで更に安全性が高まっています。
急速充電性能
SCiB搭載のi-MiEV(M)ではバッテリー容量が10.5kWhと少ないので差がわかりにくく"本当に速いの?"という意見も聞かれるので、同じくSCiBを搭載するフィットEV(20kWh)と一般的なi-MiEVのGグレード(16kWh)のカタログ値を比較してみます。
するとフィットEVはバッテリー容量が4kWh多いにもかかわらず、急速充電器(出力50kW)で80%充電が完了するまでの時間が約20分となっており約10分近く速いことがわかります。
東芝の資料では一般的なリチウムイオンバッテリーの約半分の時間で充電ができるそう。
長寿命
iPhoneでも一年経ったらバッテリーが劣化して駆動時間が短くなったという話はよくありますが、電気自動車のバッテリーも充放電を繰り返しているうちに劣化が進み走れる距離は短くなっていきます。
SCiBも当然劣化を避ける事はできませんが、一般的なリチウムイオンバッテリーよりも2.5倍以上のサイクルを行うことができる構造になっているとのこと。
低温性能
これは使う人の地域によって差がある部分ですが、冬季の低温状況などでもバッテリー性能が低下しにくい構造とのこと。
私が住んでいる地域は静岡でも暖かい地域なので日産リーフもそれほど気温に左右されないが、もっと寒い地域に住んでいる方は低温でも十分な性能が発揮できるのは重要ではないでしょうか。
こんな感じのメリットがi-MiEV(M)に搭載されているSCiBにはあるそうです
なぜここまでの文章があまり断定的ではないかといえば、このSCiBを搭載したi-MiEVのMグレードはまだやっと今月27日で発売2年を迎えるところであるから(ベースグレードのi-MiEVですら個人販売が始まって3年)
そういう設計だということは発表されていますが実際に長年使った場合、本当にそれだけの性能が維持されるのかなどのデータが出てくるのはまだ先になりそうです
また、このSCiBに関してもメリットばかりではなく定格電圧が低い等の課題もあるようなのでそういった面も今後どう進化していくのか注目したいですね
もちろん電気自動車を購入する際には航続可能距離が一番重要となってくる場合が多いと思いますから、i-MiEVもGは長距離でMは短距離というのが第一なのは当然だと思います
その重要な部分を考慮した上で、Mのバッテリーにはこんな特徴もあるよというのも参考にしてみてください
※記事作成時には公式HP等の情報を参照しておりますが、内容における正確性の保証はいたしかねますのでご購入などの際はご自身でご確認をお願いします。
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